改訂新版 世界大百科事典 「読書敏求記」の意味・わかりやすい解説 読書敏求記 (どくしょびんきゅうき)Dú shū mǐn qiú jì 中国,清代の銭曾(1629-1701)の著した書誌学書。4巻。銭曾は,字は遵王,也是翁と号した。江蘇省常熟の人。蔵書家として知られた。書庫の名を〈述古堂〉ならびに〈也是園〉と呼ぶ。《述古堂書目》《也是園書目》は,それぞれそこに収められた蔵書の目録だが,そのうちとくに貴重な本について手ずから書いた覚えが,のち集められてこの書物となった。印刷物もしくは書写物としての巧拙を問題にすることがあるのはこの書物の特徴であるとされる。執筆者:尾崎 雄二郎 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by