諷・風(読み)ふうする

精選版 日本国語大辞典 「諷・風」の意味・読み・例文・類語

ふう‐・する【諷・風】

〘他サ変〙 ふう・す 〘他サ変〙 (「ふうずる」とも)
① 遠まわしにいう。それとなくいう。ほのめかす。
太平記(14C後)三九「牡丹妖艷の色を風せしも、げにさこそは有つらめと思知るる計也」
そらで唱えたり、歌ったりする。暗誦する。
米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一「僧徒棄児院の男女を率ひ、追吊の式を行ひ、歌謡を諷す、甚だ悲哀なり」
[補注]「韻字集」には「受左氏伝旬能諷(フス)之」とある。

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