諸磯村(読み)もろいそむら

日本歴史地名大系 「諸磯村」の解説

諸磯村
もろいそむら

[現在地名]三浦市三崎みさき町諸磯

相模湾を西に臨み、北に諸磯湾が入込む。北は小網代こあじろ村、東ははら村、南は二町谷ふたまちや村・東岡ひがしおか村に接する。建武二年(一三三五)九月二七日の足利尊氏充行下文(県史三)に「三浦内諸石名」とあり、中先代の乱の恩賞として三崎などとともに三浦高継に宛行われている。「北条五代記」にも「諸石」がみえる。村名は正保国絵図にも諸石とあり、元禄国絵図以降諸磯が定着する。

享保五年(一七二〇)の豆相海浜浦々図(県立文化資料館蔵)によれば、諸磯湊は湊口一丁半、奥行四丁半。水深二丈で、廻船二〇〇艘の停泊が可能。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android