謎本(読み)なぞぼん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「謎本」の意味・わかりやすい解説

謎本
なぞぼん

架空の存在であるテレビドラマや映画のヒーロー,主人公を,あたかも実在しているかのように分析研究する本。ブームのきっかけとなったのは漫画『サザエさん』の主人公,磯野家の人々を研究の対象として 1992年末に出版された『磯野家の謎』。マニア向けに出版されたものが,国民的な人気者を研究対象としたためベストセラーとなった。また続編,類似本ともヒットしたのを受け,漫画『ドラえもん』,映画の『男はつらいよ』,テレビの『水戸黄門』などをテーマに各社が出版を競った。今や分野も,相撲野球皇室政治などにまで及んでいる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android