日本大百科全書(ニッポニカ) 「譚震林」の意味・わかりやすい解説
譚震林
たんしんりん / タンチェンリン
(1902―1983)
中国の政治家。湖南(こなん)省に生まれ、武漢(ぶかん)で職工をしつつ、1926年に中国共産党に入党、1927年の湖南秋収暴動に参加。長征では華南(かなん)に残って遊撃戦に従事、1943年新四軍の師団長や政治委員。1945年党中央委員、第二次世界大戦後には上海(シャンハイ)を含む華東(かとう)地区の政治・軍事の指導にあたり、土地改革などを指揮、1952年江蘇(こうそ)省人民政府主席、党華東局書記。1956年党中央委員、1958年党中央政治局委員、1959年には国務院副総理に就任、おもに農業政策を担当した。1968年文化大革命で失脚、1973年に復活して1975年全国人民代表大会常務副委員長、1982年党中央顧問委員会副主任。
[加藤祐三]