遊撃戦(読み)ゆうげきせん

精選版 日本国語大辞典「遊撃戦」の解説

ゆうげき‐せん イウゲキ‥【遊撃戦】

〘名〙 遊撃隊の行なう戦い。
※日の果て(1947)〈梅崎春生〉「宇治の大隊はツゲガラオ飛行場に対する遊撃戦を放棄する訳には行かなかったのだ」

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世界大百科事典 第2版「遊撃戦」の解説

ゆうげきせん【遊撃戦】

劣弱部隊が,戦場のみならず保持支配する地域までも含む広範な地域にわたって隠密性に富むあらゆる手段を活用して,主力の作戦目的に寄与するよう攻撃的に行動する戦闘形態をいう。〈遊撃〉の語そのものは古くからある中国語で,神出鬼没な襲撃を意味した。ゲリラ戦とほぼ同義語であるが,ゲリラ戦が正規軍に属することを明示しないで対敵戦闘行動を行うのに対し,遊撃戦は一般に正規軍部隊の一部が主作戦に連携して行う戦闘・作戦形式の一つとされている。

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世界大百科事典内の遊撃戦の言及

【ゲリラ】より

…ナポレオンが1808年イベリア半島に出兵した時,スペインの農民たちは各地で抵抗し,彼らを5年にわたって半島に釘付けにした。この半島戦争はナポレオンのヨーロッパ征服を初めて中断させ,ひいてはナポレオン退位(1814)につながる予想外の政治的収穫をあげたことから,スペイン語で土匪(どひ)式の小戦闘を意味する〈ゲリリャguerilla〉という言葉が広く普及し,そうした待伏せ攻撃などの遊撃戦闘行為を行う者のこともゲリラと呼ぶようになった。フランス語で党派に属する者や仲間を指す〈パルチザンpartisan〉もゲリラと同義語として使われることがある。…

【根拠地】より

…中国革命史上の用語。遊撃戦争において,みずからの勢力を保存・発展させ,敵を消滅・駆逐し,その戦略的任務を達成するための基地。毛沢東の革命戦略思想に基づいて,1927年秋井岡山革命根拠地樹立以後,省境農村地帯に建設された。…

※「遊撃戦」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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