警固所(読み)けいごしょ

精選版 日本国語大辞典 「警固所」の意味・読み・例文・類語

けいご‐しょ【警固所】

〘名〙 平安時代防人司(さきもりのつかさ)が廃止された後に九州博多地方を警固するために設置された役所。貞観一一年(八六九新羅(しらぎ)の賊が博多に侵入した事件をきっかけに俘囚一〇〇人を博多に移し、大宰権少弐の指揮下に危急に備えた。以来、一二世紀初めまで活動した。けごしょ。
※赤星文書‐長保六年(1004)一一月一九日・大宰府牒案「其中観世音寺料寄入警固所領田弍拾町為不輸租田、永令其料

けご‐しょ【警固所】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android