谷尾崎村(読み)たにおざきむら

日本歴史地名大系 「谷尾崎村」の解説

谷尾崎村
たにおざきむら

[現在地名]熊本市谷尾崎町・戸坂とさか

三淵さんえん(二八五メートル)南斜面から、池上いけのうえ村の山地北斜面に位置し、東は井芹いせり川と戸坂村、北は島崎しまさき村に接する。慶長九年(一六〇四)九月の検地帳では田方四一町五反余・畠方二八町三反余、分米六四九石七斗余とある。同一三年の検地帳に田方四五町七反余・畠方二四町三反余、分米七四三石五斗余とあり、家数七〇、男三八・女三七・子供六、奉公人男四・女三、牛一一・馬一をあげる。寛永一二年(一六三五)の地撫帳では横手又右衛門手永に属し、当竿前は一町二反余で、同一四年の地撫帳では波多中庵ら五名の給地で、田畠合計は四四町三反余とある。その後池田手永に属し、「国誌」は「亀ノ甲村蛇ノ尾村等小村アリ」とし、別項に「谷尾崎村ノ内」として高なしのたに村をあげ、「谷隠軒 水石幽勝ノ地、山澗閑寂ノ境、妙解寺ノ別院ナリ」と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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