谷川道雄(読み)たにがわみちお

百科事典マイペディア 「谷川道雄」の意味・わかりやすい解説

谷川道雄【たにがわみちお】

東洋史学者。中国史。熊本県熊本市生まれ。京都大学文学部史学科卒業。名古屋大学教授をへて,1978年京都大学文学部教授。1989年定年退官。京都大学名誉教授。北京大学武漢大学・北京師範大学客員教授。宮崎市定,宇都宮清吉に師事した京都大学東洋史の正統に位置する研究者で中国の魏晋南北朝時代から隋唐時代の研究で知られる。川勝義雄とともに魏晋南北朝時代の大貴族を理解するために〈豪族共同体論〉を提唱,魏晋南北朝時代を封建的大地主勢力の時代として中国史のうえで〈中世〉と位置づけた。代表作に《隋唐帝国形成史論》(1971年,筑摩書房),《中国中世社会と共同体》(1976年,国書刊行会)など。民俗学者の谷川健一詩人・評論家の谷川雁は兄。

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