谷霧(読み)たにぎり

日本大百科全書(ニッポニカ) 「谷霧」の意味・わかりやすい解説

谷霧
たにぎり

谷間にできる霧。放射霧一種。谷の斜面が晴れた夜間放射により冷却すると、斜面に接した空気も冷やされて重くなり谷へ流れ落ちてたまる。谷間は平地の場合よりも放射霧ができやすい。川霧といっしょにできて濃い霧となることがある。

[大田正次]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の谷霧の言及

【霧】より

…(b)山霧 一般には滑昇霧だが,山にかかる雲も,その中に入れば山霧である。(c)谷霧 山頂で放射冷却によって生じた冷たい重い空気が,谷に流れ下りてたまり,水蒸気が凝結して生ずる霧。(d)盆地霧 盆地内は比較的大気が安定しており,地面の放射冷却によって霧が生じたり,山腹の放射冷却による冷たい重い空気が入りこんで霧が発生する。…

※「谷霧」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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