放射霧(読み)ホウシャギリ

関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「放射霧」の意味・読み・例文・類語

ほうしゃ‐ぎりハウシャ‥【放射霧】

  1. 〘 名詞 〙 地表面の放射冷却によって、地表に接した空気が冷却したときできる霧。主として風の弱い晴天の明け方に発生する。輻射霧。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「放射霧」の意味・わかりやすい解説

放射霧【ほうしゃぎり】

夜間の放射冷却によって発生する霧。秋など高気圧圏内にあって雲の少ない夜間,10μmくらいの長波長放射によって地面が冷え,地面に接した気層温度露点温度近くまで低下して霧が発生する。この場合上空気温逆転層があり,微風が吹いていることが条件日の出後消滅する。
→関連項目盆地霧

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「放射霧」の意味・わかりやすい解説

放射霧
ほうしゃぎり
radiation fog

夜間の放射冷却によって地面付近の空気が露点以下に冷やされる場合に発生する多くは明け方に発生し,日の出とともに,遅くとも 9時頃までには消える。高気圧に覆われ,大気下層成層が安定している場合に発生しやすい。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の放射霧の言及

【霧】より


[霧粒]
 霧粒は直径数μm~数十μmの大きさで,1cm3の空気中に数個~数百個含まれている。また,単位体積中に霧粒として存在している水の量を霧水量(きりみずりよう)といい,海霧で1m3当り0.1~2g,放射霧で0.01~1g程度である。霧水量が多いときほど一般に視程は低下し,0.1g/m3のときの視程は数百mの程度であるが,0.5g/m3で100m,2g/m3で数十mとなる。…

※「放射霧」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

《「晋書」杜預伝から》竹が最初の一節を割るとあとは一気に割れるように、勢いが激しくてとどめがたいこと。「破竹の勢いで連戦連勝する」[類語]強い・強力・強大・無敵・最強・力強い・勝負強い・屈強・強豪・強...

破竹の勢いの用語解説を読む