川霧(読み)カワギリ

百科事典マイペディアの解説

川霧【かわぎり】

川の水面付近に発生する霧。水温が気温より高い場合に生ずる蒸気霧の一種。夜間の放射冷却で気温が低くなった空気が,弱い風で水面付近に運ばれると,水温が高いため水面から盛んに蒸発する水蒸気が冷却し,再び凝結して霧粒となる。上空に逆転層が存在するとき生じやすい。
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

川霧
かわぎり

川面やその周辺にできる霧。蒸気霧の一種。気温が0℃前後以下と低いとき、および川の水温が高く、気温と水温との温度差がおよそ8℃以上になるときに発生する。このようなときには川の周辺の地面上に放射霧もできやすく、両者が混じって濃い霧となることが多い。熊本県人吉(ひとよし)や兵庫県豊岡(とよおか)の川霧はよく知られている。[大田正次]

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世界大百科事典内の川霧の言及

【霧】より

…寒流の冷たい海面上を南からの暖かく湿った空気が吹走する間に下から冷やされて生じた海霧は北海道南東部に上陸し,このため同地域はしばしば厚さ数百mの濃い霧に包まれる。(2)発生する場所による分類 (a)川霧 川の上や川の近くに発生する霧で,川の水面からの蒸気霧である。(b)山霧 一般には滑昇霧だが,山にかかる雲も,その中に入れば山霧である。…

※「川霧」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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