豊斟渟尊(読み)とよくむぬのみこと

精選版 日本国語大辞典 「豊斟渟尊」の意味・読み・例文・類語

とよくむぬ‐の‐みこと【豊斟渟尊】

  1. ( 「とよ」は元来、鳴りとよむ音を表わしたものが後に収穫の豊富な意となる。「くむ」は「くも(雲)」の交替形。「ぬ」は沼の意 ) 天地生成の時、国常立尊(くにとこたちのみこと)国狭槌尊(くにのさつちのみこと)についで生まれた神。「古事記」では豊雲野神(とよくもののかみ)

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関連語 さつち

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「豊斟渟尊」の解説

豊斟渟尊 とよくむねのみこと

記・紀神話にみえる神。
天地創造の際に登場する。天地の間に混沌としたものが雲のようにただようさまを神格化したものという。「日本書紀」では別に豊国主尊(とよくにぬしのみこと)。「古事記」では豊雲野神(とよくもののかみ)。

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