豊松清十郎(読み)トヨマツ セイジュウロウ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「豊松清十郎」の解説

豊松 清十郎(4代目)
トヨマツ セイジュウロウ


職業
文楽人形遣い

本名
筒井 一雄(ツツイ カズオ)

別名
前名=桐竹 紋之助

出身地
京都府 京都市

経歴
昭和13年、2代目桐竹紋十郎に入門、翌年初舞台。24年文楽座分裂で組合派(のちの三和会)に参加、34年に4代目清十郎を襲名。女形遣いでは吉田簑助の近代的な華麗さに対して、古典的な地味な品のよさを守った。「大文字屋」のお松、「吃又(どもまた)」のお徳など忍従に耐える女房や気品ある娘、「政岡」や「重の井」など品格のある役では現代文楽の第一人者だった。最後の舞台は59年4月、大阪・国立文楽劇場開場公演「義経千本桜」のお里。

受賞
大阪文化祭賞〔昭和28年〕,大阪府民劇場賞〔昭和51年〕

没年月日
昭和59年 11月17日 (1984年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

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