豊田利三郎(読み)トヨダ リサブロウ

20世紀日本人名事典 「豊田利三郎」の解説

豊田 利三郎
トヨダ リサブロウ

大正・昭和期の実業家 豊田自動織機製作所初代社長;トヨタ自動車工業初代社長。



生年
明治17(1884)年3月5日

没年
昭和27(1952)年6月3日

出身地
滋賀県彦根

本名
児玉

学歴〔年〕
神戸高商卒,東京高商

経歴
伊藤忠商事入社。28歳でマニラ支店長に抜擢される。32歳でトヨタグループの始祖豊田佐吉の長女愛子と結婚、豊田家の婿養子となる。大正7年豊田紡織の常務として実権を握る。9年以降の世界的恐慌を乗り切り、15年豊田自動織機製作所の初代社長となり、近代的な豊田企業グループとしての脱皮に尽す。昭和14年トヨタ自動車工業初代社長。16年会長に。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「豊田利三郎」の解説

豊田利三郎 とよだ-りさぶろう

1884-1952 大正-昭和時代の実業家。
明治17年3月5日生まれ。大正4年伊藤忠を退社し,豊田佐吉の娘婿となる。豊田紡織常務をへて15年豊田自動織機製作所社長,昭和23年会長。この間の昭和12年トヨタ自動車工業の初代社長となった。昭和27年6月3日死去。68歳。滋賀県出身。東京高商(現一橋大)卒。旧姓は児玉。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の豊田利三郎の言及

【豊田佐吉】より

…40年間にわたる織機の研究と改良の結果,彼の発明特許は日本で100以上,外国でも50以上に達し,世界各国からも注目を集めた。晩年は,養嗣子の豊田利三郎に自動織機の事業(豊田自動織機製作所)を,そして長男の喜一郎には自動車製造(トヨタ自動車工業)の夢を託した。【由井 常彦】。…

※「豊田利三郎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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