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婿養子 ムコヨウシ

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デジタル大辞泉の解説

むこ‐ようし〔‐ヤウシ〕【婿養子】

婿養子縁組みによって養子となった人。

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百科事典マイペディアの解説

婿養子【むこようし】

民法旧規定の制度で養子縁組と同時に養子と養親の娘との婚姻が行われる特殊の養子縁組。家の維持のために婿を迎えるための制度である。現行民法にこの制度はないが,養子をもらい,これと娘を結婚させることはさしつかえないから(民法734条),事実上同じような関係を作り出せる。

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世界大百科事典 第2版の解説

むこようし【婿養子】

民法旧規定には,養子となる男子が縁組と同時に養親の家女(娘または養女)と結婚する婿養子縁組の制度があった。この男養子が婿養子であり,女婿(じよせい)ともいう。養子縁組と結婚が同時に行われることが必要なので,養男子となった後に養親の家女と結婚しても婿養子ではない。 かつて家父長制家督相続を目的とした諸種の養子制度が生じたが,その一つで封建法時代前期ごろからみられ,江戸時代には武家法はもちろん,庶民間でも労働力確保のためにも用いられた(姉家督など)。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

婿養子
むこようし

明治民法の下では、法定の推定家督相続人である男子のある者(戸主(こしゅ))は、男子を養子とすることは許されなかったが、「女壻(じょせい)」すなわち娘の婿として(娘と結婚させ同時に)これを養子とすることは許されていた。明治民法上、婿養子は、家督相続については、普通の養子よりも弱い地位に置かれていたが、家の跡継ぎをつくるという、家族制度に基づくものであった。1948年(昭和23)の民法改正により、この制度は認められなくなったが、現実の養子縁組にはこの種の縁組がかなり多く行われており、わが国の縁組で成年養子が多いのもそのためであろう。明治民法では「壻(むこ)」の字が用いられているが、一般には「婿」を用いる。「聟(むこ)」は俗字。[山本正憲]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内の婿養子の言及

【姉家督】より

…初子に女性が生まれた場合,のちに男子が生まれても初生女子に婿をとって家長としての地位や,家,屋敷,耕地,山林,墓地,位牌などの財産の世代的伝達を行う方式を一般に姉家督という。したがって姉家督は婿養子縁組という婚姻居住形態と不可分の相続制度であった。初生子として男子が生まれた場合には一般的な長男相続が行われることになり,したがって姉家督が行われている社会では男女いずれの場合にあっても子どもの中では最年長者である初生子が相続者となるところに特徴がある。…

【養子】より


[日本]
 日本には古来,生前養子のほか死後養子があり,継嗣養子のほか猶子,実子(実子貰受け)があり,縁組の種類は多様であった。明治民法は通常の養子のほか婿養子と遺言養子を認めていたが,第2次大戦後の改正で婿養子・遺言養子が廃され,養子の種類は単一になった。日本の養子制度の歴史で養子類型が単一になった最初である。…

※「婿養子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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