豊留村(読み)とよどめむら

日本歴史地名大系 「豊留村」の解説

豊留村
とよどめむら

[現在地名]姶良町豊留

南流する山田やまだ川の東岸に位置し、東は深水ふかみず村。豊富とも記される。建治二年(一二七六)八月日の石築地役配符写(調所氏家譜)によると、帖佐西ちようささい郷の万得まんとく名七五町半のうちに「豊富十一丁九段小」がみえ、領主正八幡宮(現鹿児島神宮)の留守刑部左衛門尉真用で、石築地一丈一尺九寸四分を負担している。弘安年間(一二七八―八八)頃の守公神侍畳図写(同家譜)によると、豊富は小畳三帖を負担している。寛永八年(一六三一)九月四日の島津家久知行目録(旧記雑録)に、加治木島津氏領として高三七六石余の豊富村がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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