象徴形式の哲学(読み)しょうちょうけいしきのてつがく(英語表記)Philosophie der symbolischen Formen

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「象徴形式の哲学」の意味・わかりやすい解説

象徴形式の哲学
しょうちょうけいしきのてつがく
Philosophie der symbolischen Formen

ドイツ哲学者 E.カッシーラーの理論的主著言語 (1923) ,神話 (25) ,認識 (29) を主題とする3巻より成る。自然科学的認識を対象とする近世的認識論の枠を拡大し,人間精神の営み全般を包括すべく,その内的形式を象徴としてとらえようとした。 G.G.ユングの精神分析学や記号論理学などとともに,20世紀後半における記号論的研究の隆盛を促す一因となった。

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