象徴形式の哲学(読み)しょうちょうけいしきのてつがく(その他表記)Philosophie der symbolischen Formen

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「象徴形式の哲学」の意味・わかりやすい解説

象徴形式の哲学
しょうちょうけいしきのてつがく
Philosophie der symbolischen Formen

ドイツ哲学者 E.カッシーラーの理論的主著言語 (1923) ,神話 (25) ,認識 (29) を主題とする3巻より成る。自然科学的認識を対象とする近世的認識論の枠を拡大し,人間精神の営み全般を包括すべく,その内的形式を象徴としてとらえようとした。 G.G.ユングの精神分析学や記号論理学などとともに,20世紀後半における記号論的研究の隆盛を促す一因となった。

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世界大百科事典(旧版)内の象徴形式の哲学の言及

【カッシーラー】より

…第1次大戦によるそれの中断は《自由と形式》(1916)という独自のドイツ精神史研究を生み出し,戦後19年には新設のハンブルク大学哲学科の正教授に迎えられた。美術史研究のために独自の視角から多くの文献を集めたワールブルク文庫(ワールブルク研究所)もあったこのハンブルクで,彼は20年代のすべてを費やして後期の代表作《象徴形式の哲学》3巻(1923‐29)を書き継ぐ。その問題意識は,《実体概念と関数概念》(1910)にまでさかのぼるというが,実際にはやはり第1次大戦による理性信仰の動揺・崩壊を契機として確固たるものとなったとみられる。…

※「象徴形式の哲学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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