貝形類(読み)かいけいるい

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

貝形類
かいけいるい

節足動物門甲殻綱貝形亜綱Ostracodaの海産動物の総称。全世界で約3000種が知られており、そのうち約3分の2が淡水産である。池沼、水田、一時的な水たまりなどにすむほか、海産種は浅海底から深海底まで広く分布している。一般に殻長1ミリメートルほどの微小種で、左右2枚の殻で完全に包まれている。左右の殻は背側正中線で接し、靭帯(じんたい)と閉殻筋の作用によって開閉する。殻の外形が変化に富むほか、剛毛をもつもの、いぼ状、あるいはとがった突起をもつものなど多様である。体は殻内にあるが、殻の前方から2対の触角を出して遊泳し、また泥土上を歩く。雌雄異体であるが、一般に雄が少なく、淡水産の種では単為生殖もまれではない。
 貝形亜綱は四つの目に分類されるが、ミオドコーパ目に属する発光性のウミホタルValgura hilgendorfiやポドコーパ目のソコカイミジンコCythere luteaおよび淡水産のマルカイミジンコNotodromus monachaなどは各地に少なくない。[武田正倫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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