貧乏徳利(読み)ビンボウドクリ

デジタル大辞泉の解説

びんぼう‐どくり〔ビンボフ‐〕【貧乏徳利】

長めの口をつけた円筒形の陶器の徳利。酒屋で1升以下の酒を売るときに用いた。備前産よりも粗製である備後(びんご)徳利からの称ともいう。びんぼうどっくり。

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大辞林 第三版の解説

びんぼうどくり【貧乏徳利】

円筒形の上部に長めの口をつけた陶製の粗末な徳利。はかり売りの酒を入れるのに用いた。

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精選版 日本国語大辞典の解説

びんぼう‐どくり ビンバフ‥【貧乏徳利】

〘名〙 円筒形の粗製の陶器の徳利。酒屋で一升以下の酒を売るとき用いた。びんぼうどっくり。
洒落本・田舎芝居(1787)かけ合せりふ「腰付のびんぼう徳利に石ごきをそへて突出す」

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世界大百科事典内の貧乏徳利の言及

【酒器】より

…徳利が普及したのは日本の陶業が発展してからのことで,備前,瀬戸,丹波などで大小さまざまなものが作られた。一般的なものは,1~2合(1合は約0.18l)用の燗(かん)徳利と,1升(約1.8l)入り,5合入りなどの貧乏徳利で,前者は猪口(ちよこ)と組み合わせて独酌やうちわの小宴に,後者は小買いをする客に対する酒屋の貸容器として利用された。燗徳利は湯に入れて間接的に酒を温めるもので,それをさらに簡便にしたのが注ぎ口と把手をつけた金属製の〈ちろり〉である。…

【徳利】より

…《毛吹草》(1638)は備前の名産として伊部(いんべ)(備前焼)の徳利を挙げ,《和漢三才図会》(1712)は中国・朝鮮産のもの(必ずしも酒器ではない)が最も良く,伊部がそれにつぎ,伊万里(いまり)もまた良いとしている。一般的なものは,1~2合入りの燗(かん)徳利と,1升あるいは5合入りの貧乏徳利で,前者は猪口(ちよこ)との組合せで独酌や内輪の小宴などに,後者は小買いをする客に対する酒屋の貸し容器として利用された。《守貞漫稿》が〈江戸近年式正ノミ銚子ヲ用ヒ,略ニハ燗徳利ヲ用フ〉といっているように,燗徳利と猪口の組合せが普及したことは,日本人の飲酒行動が銚子,木杯,金銀杯などを用いた酒盛りの社会的・儀礼的な束縛を脱し,純粋に酒を楽しむ自由を獲得したことを示している。…

※「貧乏徳利」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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