貧困女子(読み)ひんこんじょし

知恵蔵mini 「貧困女子」の解説

貧困女子

最低限の生活を営むこともできないほど経済的に困窮している女性を指す造語。明確な定義はないが、年収が114万円未満、月の手取りが10万円以下である場合、貧困女子とみなされることが多い。2011年の国立社会保障・人口問題研究所のレポートで、勤労世代(20~64歳)の単身で暮らす女性の3人に1人が貧困状態にあると明らかにされたことから、女性の貧困に注目が集まるようになった。女性が貧困に陥る原因は、無計画な結婚・出産による失職離婚離別、不安定で低所得な雇用形態など様々だが、特に20代で増加しており、社会問題となっている。16年にスタートするマイナンバー制度の下では、副業収入を隠したり、風俗店などで身元を隠して働いたりすることが難しくなるため、貧困の深刻化が懸念されている。

(2015-12-9)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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