貯精嚢(読み)ちょせいのう(その他表記)sperm reservoir; seminal vesicle

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「貯精嚢」の意味・わかりやすい解説

貯精嚢
ちょせいのう
sperm reservoir; seminal vesicle

下等動物において,精巣内で完成,成熟した精子を射精時までたくわえる嚢をいう。貧毛類では精子は未完成の精細胞の塊として精巣を離れ,貯精嚢内で初めて成熟する。頭足類では内部多数の溝があり,精子はこの溝の中で束にまとめられている。板鰓類では輸精管外端近くの膨大部を貯精嚢という。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

《料理されるためにまないたにのせられた魚の意から》相手のなすに任せるより方法のない運命のたとえ。まないたの鯉こい。[類語]俎板まないたの鯉こい・薬缶やかんで茹ゆでた蛸たこのよう・手も足も出ない...

俎上の魚の用語解説を読む