改訂新版 世界大百科事典 「賀茂社遷宮記」の意味・わかりやすい解説 賀茂社遷宮記 (かもしゃせんぐうき) 京都の上下賀茂社,すなわち賀茂別雷(わけいかずち)神社,賀茂御祖(みおや)神社の遷宮についての記録の総称。賀茂社の遷宮は,社伝で680年天武天皇のときに始まるというが,平安時代よりの記録をみると,およそ20~30年ごとにあり,なかの1711年(正徳1)《正徳造営遷宮記》,41年(寛保1)《賀茂下上社正遷宮以下雑記》など,いずれも木造始,立柱,上棟などの行事とともに,諸入用,普請奉行,また殿内調度などまで詳記している。執筆者:鎌田 純一 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by