賊に兵を貸す(読み)ぞくにへいをかす

故事成語を知る辞典 「賊に兵を貸す」の解説

賊に兵を貸す

相手に便宜をはかって、かえって自分の身に害を受けることのたとえ。

[由来] 「戦国策しん策」に出て来るエピソードから。紀元前三世紀、戦国時代の中国でのこと。秦という国の王が、せいという国を攻撃しようと考えました。しかし、はんしょという家臣はそれに反対します。なぜならば、遠方にある強国、斉を攻撃すれば、秦の国力は疲弊して、近くにあるほかの国々を喜ばせるだけだから。范睢は、そのことを「賊に兵をし、とうに食をもたらす(反乱軍に兵士を貸してやり、盗人食糧を届けてやる)」ようなものだ、と表現しています。

出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む