賊に兵を貸す
相手に便宜をはかって、かえって自分の身に害を受けることのたとえ。
[由来] 「[戦国策]―秦策」に出て来るエピソードから。紀元前三世紀、戦国時代の中国でのこと。秦という国の王が、斉という国を攻撃しようと考えました。しかし、范睢という家臣はそれに反対します。なぜならば、遠方にある強国、斉を攻撃すれば、秦の国力は疲弊して、近くにあるほかの国々を喜ばせるだけだから。范睢は、そのことを「賊に兵を藉し、盗に食を齎す(反乱軍に兵士を貸してやり、盗人に食糧を届けてやる)」ようなものだ、と表現しています。
出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報
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