賤子(読み)せんし

精選版 日本国語大辞典 「賤子」の意味・読み・例文・類語

せん‐し【賤子】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「せんじ」とも )
  2. 自分をへりくだっていう時に用いる語。やつがれ。
    1. [初出の実例]「賤子魯水奔波之時、雖魚為龍之道」(出典:本朝文粋(1060頃)八・山晴秋望多詩序〈藤原惟成〉)
    2. [その他の文献]〔漢書‐遊侠伝・楼護〕
  3. 身分のいやしい人。下賤の男。〔日葡辞書(1603‐04)〕

賤子の補助注記

「日葡辞書」には「Yaxiqi(ヤシキ) ヲトコ」とあるが、「Iyaxiqi(イヤシキ) ヲトコ」の誤りと思われる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「賤子」の読み・字形・画数・意味

【賤子】せんし

やつがれ。

字通「賤」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android