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 せん

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説


せん

日本史上,社会から卑賤視され,身分的に最下層におかれた人々。古くは,奴婢と総称された。令制では,人民は良と賤の身分に分けられ,戸令に,陵戸官戸家人,公奴婢,私奴婢を五色の賤といい,結婚にも制限が加えられ,異色の者同士が結婚したときには,その所生の男女の帰属についても,種々の規定が設けられ,良民との通婚は許されなかった。

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デジタル大辞泉の解説

しず〔しづ〕【×賤】

[名]卑しいこと。身分の低い者。
「貴人(あてびと)、―が身何の変わりたる所あるべき」〈藤村・春〉
[代]一人称の人代名詞。拙者。わたし。江戸時代に幇間(ほうかん)などが用いた。
「君さへ合点なさるれば、―が聟になるぢゃげな」〈浄・卯月の紅葉

せん【賤】[漢字項目]

[音]セン(漢) [訓]いやしい しず いやしむ
身分が低い。いやしい。「貴賤下賤(げせん)卑賤貧賤
さげすむ。いやしむ。「賤称
自分をけんそんしていう語。「賤妾(せんしょう)」
[難読]山賤(やまがつ)

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説


せん

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世界大百科事典内のの言及

【被差別部落】より

…したがって,いわゆる部落差別が本格化したのは,江戸時代の幕藩体制のもとでのことであった。部落差別は,確かに明治維新以降の近代化による政治・経済・社会のひずみとも密接な関係にあるとはいえ,江戸時代における武士・百姓・町人・賤民の身分格差のなかで最底辺におかれていた賤民身分の人々に対する格別の差別意識に深い根を下ろしており,その意識が,社会的偏見に凝縮されて,交際,婚姻等々の面での苛酷な差別を,現代にいたるまで存続させてきていると考えられるからである。 江戸時代における被差別部落の中核部分をなしたのは〈えた〉であったが,その名で呼ばれる人々の存在は,いちはやく中世,鎌倉時代末期の文献で〈穢多〉という漢字表記とともに確認される。…

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