贋札(読み)ガンサツ

デジタル大辞泉 「贋札」の意味・読み・例文・類語

がん‐さつ【×贋札】

贋造した紙幣。にせさつ。

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精選版 日本国語大辞典 「贋札」の意味・読み・例文・類語

にせ‐さつ【贋札・偽札】

  1. 〘 名詞 〙 偽造の紙幣。がんさつ。
    1. [初出の実例]「一日有司、偽引(ニセサツ)三十万と、犯罪者五十人を捕縛し」(出典:造化妙々奇談(1879‐80)〈宮崎柳条一一)

がん‐さつ【贋札】

  1. 〘 名詞 〙 偽造した紙幣。にせさつ。
    1. [初出の実例]「福岡藩贋札(ガンサツ)事件に付黒田長知知事職を免ぜられ」(出典:新聞雑誌‐六号・明治四年(1871)七月)

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世界大百科事典(旧版)内の贋札の言及

【贋金(偽金)】より

…1695年(元禄8)から発行された金貨の元字金(げんじきん)は鉛などを加えた品位の低いもので,金めっきようの外観を呈していたため,この偽造品が多く出回り,〈当時贋造(がんぞう)する奸民(かんみん)を磔にする者多し〉と《守貞漫稿》は記している。日本の紙幣は1334年(建武1)に発行計画が発表されたが実行されたかどうか明らかでなく,贋札も江戸時代に入って藩札などが発行されるに伴って出現したようで,各藩は犯人に対して磔,獄門の極刑を科している。明治に入っては,ドイツに印刷を発注した二円札(1872発行)の贋物が大量に出回ったことがある。…

※「贋札」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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