贖いの日(読み)あがないのひ(その他表記)yôm kippûr ヘブライ語

日本大百科全書(ニッポニカ) 「贖いの日」の意味・わかりやすい解説

贖いの日
あがないのひ
yôm kippûr ヘブライ語
The day of Atonement 英語

ユダヤ教祭日。古代イスラエル暦第7月(現ユダヤ暦の新年太陽暦の9~10月ごろ)10日に断食と祈りで守られる、ユダヤ教徒にとってもっとも厳粛な聖日である。贖いとは「おおう」を意味する動詞kāpûrに由来し、もっぱら宗教的・祭儀的用語として身代り犠牲による贖罪(しょくざい)を意味した。イエスの死と復活によりすべての罪を贖われたとするキリスト教と異なり、ユダヤ教徒はこの日を遵守することにより、日常の罪が除かれ、本来の自己に立ち戻って神との心理的接触和解がなされるとする。英語のAtonement(一つになること)にその意をくむことができる。

[秋輝雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む