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贖罪 しょくざい redemptio

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

贖罪
しょくざい
redemptio

この観念は人間の罪と苦しみからの解放を願う多くの宗教にみられるが,キリスト教においては特に重要な意味をもつ。広い意味では神の救済,償い,和解,ゆるしと同義であるが,キリストの生と死と復活を通じての,神の恩恵として実現される人間の罪からの解放と,これによってもたらされる神との交わりの回復をいう。

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デジタル大辞泉の解説

しょく‐ざい【×贖罪】

[名](スル)
善行を積んだり金品を出したりするなどの実際の行動によって、自分の犯した罪や過失を償うこと。罪滅ぼし。「奉仕活動によって贖罪する」
キリスト教用語。神の子キリスト十字架にかかって犠牲の死を遂げることによって、人類の罪を償い、救いをもたらしたという教義。キリスト教とその教義の中心。罪のあがない。
[補説]「とくざい」と読むのは誤り。

ぞく‐ざい【×贖罪】

しょくざい(贖罪)

とく‐ざい【×贖罪】

しょくざい(贖罪)」の誤読。

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世界大百科事典 第2版の解説

しょくざい【贖罪 reconciliation】

一般には文字通り〈罪を贖(あがな)うこと〉で,なんらかの手段を講じて罪ある状態を解消すること。罪の観念を前提とする諸宗教に広く見られるが,とりわけ古代イスラエルとキリスト教の伝統において重視され,基本的概念として深められた。ヘブライ語のgā’al(〈贖う〉の意)は古代オリエントに共通する私法用語で,他人の手に渡った奴隷を代価を払って買い戻すことをいう。これが宗教的意味で用いられ,しかも従来の犠牲観念を批判するとともに深化させたのはバビロン捕囚後の預言者第2イザヤにおいてである。

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大辞林 第三版の解説

しょくざい【贖罪】

( 名 ) スル
金品を出したり、善行を積んだりして、犯した罪をつぐなうこと。また、刑罰を免れること。
キリスト教で、人々の罪をあがない、人類を救うために、イエス-キリストが十字架にかかったとする教義。和解。

とくざい【贖罪】

「しょくざい(贖罪)」の誤読。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

贖罪
しょくざい
redemption英語
Erlsungドイツ語
rdemptionフランス語

主としてキリスト教で用いられる宗教用語。元来は、犯した罪に対して償いをするという意味の法的な概念であるが、とくに人格的な神概念が明確であったユダヤ・キリスト教的な伝統においては、神に対して人間が犯した罪が償われて、両者の敵対関係が和解されることを意味するようになった。この場合に、自分の力では償いをすることができない人間にかわって、犠牲(いけにえ)が捧(ささ)げられ、その代価によって失われたものがふたたび買い戻されるという意味で贖(あがな)いといわれた。『旧約聖書』においては祭司の手によって動物が犠牲として捧げられることによって贖罪がなされた(たとえば贖罪羊=スケープゴート)。『新約聖書』では、大祭司としてのイエス・キリストが自分を十字架で犠牲として捧げることによって、一度限り決定的な贖罪がなされて、永遠に有効なものとなったと説かれ、パウロにおいては、そこに神の義の主張と愛のできごとの相交わるできごとがあるとされている。このイエス・キリストの十字架における贖罪は、歴史上種々の強調点をもって理解されてきた。
 たとえばアンセルムスは、人間にかわって罪の償いをなしたキリストに対して神から与えられる報償が、キリストにかわって人間に与えられて贖罪が成立したという満足説を唱え、同時代のアベラールは、キリストの死を人間を道徳的に感化して新しい歩みへと向けさせる愛の最高の表現だとする道徳感化説を説いた。宗教改革者は、人間は元来神の怒りの刑罰を受けなくてはならない罪深い存在であるが、キリストは十字架において人間にかわってその刑罰を受け、それによって刑罰を免れた人間の贖罪が成り立つという刑罰代償説を主張した。近代においては、神の怒りとか刑罰などについて批判的な見解が多く、キリストの死を神の愛の表現、倫理的模範などと理解することが多くなったが、現代に至って、とくに弁証法神学者たち(バルト、ブルンナーなど)は宗教改革者の贖罪理解を復活させ、アウレンは贖罪における勝利者キリストを強調している。[熊澤義宣]
『G・アウレン著、佐藤敏夫・内海革訳『勝利者キリスト――贖罪思想の主要な三教理の歴史的な研究』(1982・教文館)』

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世界大百科事典内の贖罪の言及

【十字軍】より

…ロマネスク芸術を駆使した大聖堂(カテドラル)の建設,修道院における霊的修練生活の普及,各地の聖所をめぐり聖遺物を崇敬する巡礼の流行などがその具体的表れである。さらに異教徒の住む諸地方への軍事的進出を正義の戦いとみなし,これを苦行として実践しようとする贖罪意識の高揚も重要な要素である。この精神的動機から西欧中世人の集団的心性の産物として,定期的に遠隔地の聖所へ向けて巡礼団を送る習慣が定着した。…

【罪】より

…聖書の罪意識はまったく具体的・現実的なので,たとえば《イザヤ書》45章のように神は〈光をつくり,闇を創造する〉といった,ゾロアスター教の二元論すれすれのことがいわれ,《ヨハネによる福音書》のようにグノーシス的二元論をかかえこむことすらある。あるいは,イエスは病気癒(いや)しの奇跡を多く行ったが,これが罪の赦し(贖罪)と一つであって,およそご利益宗教的ではなかったことは,先に述べた罪の全体性からしてのみ理解されよう。《ヘブル人への手紙》5章は,イエスには罪がなかったが,弱さのゆえにはげしく神に祈ったと述べており,これもイエスの無罪性を,弱さという人間一般のものから切り離して教義的・形式的にはいえないことを示している。…

【罰金】より

…日本の刑法は,1万円を境として,1000円以上1万円未満の科料と,1万円以上の罰金とを分けている(15条,17条)が,罰金の語は両者をあわせて,制裁的な意味をもつ金銭剝奪である財産刑の総称としても用いられ(以下ではおおむね罰金刑と表示する),刑罰簡明化などを根拠に罰金刑単一化の主張もある。 古代における贖罪金は刑罰の源流の一つともされるが(贖罪),中世においては死刑や身体刑,その後も流刑や自由刑の背後にあった罰金刑が再び脚光を浴びたのは19世紀後半に至ってである。当時から,弊害のみ多くて効果がないとされた短期自由刑に代わるものとして,また産業化の進展によって過失犯や行政犯などの,自由刑では重すぎる犯罪が増加したことに支えられて,罰金刑の適用数は増大し,今日では自由刑をはるかにしのいでいる。…

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