赤にきび(読み)あかにきび

日本大百科全書(ニッポニカ) 「赤にきび」の意味・わかりやすい解説

赤にきび
あかにきび

にきびの一種。毛包内に貯留した皮脂脂質に反応して、皮膚に常在するアクネ菌Propionibacterium acnesや表皮ブドウ球菌などの細菌が増殖し、毛包やその周りが炎症を起こし、隆起して赤色丘疹(きゅうしん)を生じたり、膿(うみ)が貯留して嚢胞(のうほう)ができた状態。炎症にきびの別称のとおり、赤いブツブツとした腫脹(しゅちょう)や疼痛(とうつう)、発赤(ほっせき)を伴う深刻な症状を示す。進行すると広がった毛孔壁が破れて炎症が悪化し、発赤が広がり嚢胞が増大して重症化する。また、つぶすと瘢痕(はんこん)を残すことが多い。治療はアダパレンや過酸化ベンゾイルの外用、および抗菌薬の内服や外用を併用する。

[編集部 2017年4月18日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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