…5丁1冊を単位とし,1ないし2冊で1編を構成,毎丁絵が主体を占め,これにほとんど平仮名の文を説明風に添える。この通常型の半分大のものに赤小本があり寛文(1611‐73)ころの発生,通常型赤本は宝永(1704‐11)ころに出,享保(1716‐36)ころ行われたらしい。題材は広く多種であるが,お伽話物,祝儀物,合戦物,演劇物,当世物等に大別でき,なかでも室町期物語の系を引くねずみの擬人化作品を多く見る。…
※「赤小本」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」