赤小本(読み)あかこほん

精選版 日本国語大辞典 「赤小本」の意味・読み・例文・類語

あか‐こほん【赤小本】

〘名〙 延宝一六七三‐八一)頃に行なわれた初期赤本の称。半紙半截(はんせつ)小型本であったところからいう。のち、享保一七一六‐三六)頃から大型化し、大半紙半截の中本形式となり、五丁一冊とするのが赤本の定形となった。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の赤小本の言及

【赤本】より

…5丁1冊を単位とし,1ないし2冊で1編を構成,毎丁絵が主体を占め,これにほとんど平仮名の文を説明風に添える。この通常型の半分大のものに赤小本があり寛文(1611‐73)ころの発生,通常型赤本は宝永(1704‐11)ころに出,享保(1716‐36)ころ行われたらしい。題材は広く多種であるが,お伽話物,祝儀物,合戦物,演劇物,当世物等に大別でき,なかでも室町期物語の系を引くねずみの擬人化作品を多く見る。…

※「赤小本」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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