赤座氏館跡(読み)あかざしやかたあと

日本歴史地名大系 「赤座氏館跡」の解説

赤座氏館跡
あかざしやかたあと

[現在地名]今庄町今庄

中世末期の武将赤座吉家の居館。「越前国城蹟考」に「今庄村際寅卯方畑之中東西二十五間南北二十八間計之所掻上堀之形有之」とあり、これに従えば今庄の字北立石きたたていし・南立石の地に比定されるが、現在は今庄駅構内となり、遺構をとどめない。

赤座氏は同氏系図(「今庄村誌」所引)によると藤原鎌足より出て、鎌倉時代に赤座九郎なる者が将軍に仕え、のち北条氏を経て室町時代に斯波氏家臣となり、寛正(一四六〇―六六)の頃、景秋の時、今庄の西方新道しんどうに居住した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android