日本歴史地名大系 「赤茶村」の解説 赤茶村あかちやむら 青森県:南津軽郡浪岡町赤茶村[現在地名]浪岡町女鹿沢(めがさわ) 西増田(にしますた)目鹿沢(めがさわ)村から南方黒石領馬場尻(ばばしり)村(現黒石市)へ抜ける道に沿い、十(と)川氾濫原上の標高約二〇メートルの台地上にある。西は下十川(しもとがわ)村、北は佐野(さの)村に接する。「津軽一統志」に天正六年(一五七八)大浦(津軽)為信の浪岡攻めの時「森岡金吾信元兼平中書綱則其勢六百余、赤茶村より打向ふ」とあり、この赤茶口は旧稲荷宮前の道である。同書によれば同一三年敗走する南部の長杭軍は「馬場尻と云所へ出て、浪岡を見かけて押行程に道の案内は不知、十川と云所に行懸て水の浅深も不探して、一度に人馬を渡しけるに其頃十川の大萢とて川底の泥深く、草も生ぬ深き沼ありしに、渡りかゝつて人馬多く陥溺して死するもの多かりける。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by