起請の失(読み)きしょうのしつ

精選版 日本国語大辞典 「起請の失」の意味・読み・例文・類語

きしょう【起請】 の 失(しつ)

  1. 鎌倉時代訴訟法上の挙証方法。訴訟の当事者主張を起請文に書き、一定期間(七日間など)神社に参籠し、その間に鼻血が出ること、発病することなどの所定の失(しつ)が現われると、その主張は虚偽であり、失が現われない場合は真実と判定された。起請文の失。
    1. [初出の実例]「載源字、若存一族之儀歟、頗過分也、是先起請失也」(出典吾妻鏡‐建久四年(1193)八月二日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 実例 初出

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android