超自動化船(読み)ちょうじどうかせん(その他表記)automatic control ship

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「超自動化船」の意味・わかりやすい解説

超自動化船
ちょうじどうかせん
automatic control ship

船にコンピュータを導入し,機関室,航行荷役接岸などの作業を自動的に制御できるようにした船。深刻化する船員不足,大型化する船の効率的運航,安全性の向上などがねらいで,日本でも海運会社と造船会社が共同開発を進めてきた。 1970年に石川島播磨重工業で完成した三光汽船所属のタンカー『星光丸』 (13万 8000重量t) は,航行も機関部も自動化されているほか,医療診断にもコンピュータが導入されている。翌 71年には三井造船で大阪商船三井船舶所属のタンカー『三峰山丸』 (22万 4000重量t) が完成したが,この船は荷役自動化に重点がおかれた。これらの実績のうえに官,民,労による総合的な試験運航が行われている。将来はほとんど無人に近い,ロボット船の開発が可能であるとされるが,まず超自動化船に船員教育をうまく適合させることが先決である。しかし,外航海運において日本船舶にも外国人船員が乗船できるようになり,超自動化船の開発もスローダウンしている。

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