三井造船(読み)みついぞうせん

共同通信ニュース用語解説 「三井造船」の解説

三井造船

三井グループの重工業メーカーで、液化天然ガス(LNG)運搬船やタンカー石炭などを運ぶばら積み船を手掛ける。1917年に三井物産造船部として岡山県創業。37年に分離独立し、42年に現在の社名となった。本社は東京都中央区。東証1部上場。2017年3月期の連結売上高は7314億円。受注が振るわず、船舶部門の営業損益は97億円の赤字だった。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「三井造船」の意味・わかりやすい解説

三井造船(株)
みついぞうせん

三井グループの重機メーカー。1917年(大正6)三井物産船舶部の造修船所としてスタートし、造船部設置、玉(たま)造船所建設により本格的造船所となる。1926年B&Wディーゼルエンジンの製造販売権を取得して成長段階に入り、1931~45年(昭和6~20)の商船建造量は三菱(みつびし)長崎に次ぐ業界第2位に達した。1937年玉造船所として独立、42年社名を三井造船と改める。第二次世界大戦後は化工機部門が伸長、造船部門も1961年近代化船の建造に先鞭(せんべん)をつけ、1967年藤永田(ふじながた)造船所を合併、1968年千葉造船所に世界初の50万DWTドックを完成した。1980年代の造船不況で造船の比重軽減に苦心している。資本金約444億円(2008)、売上高6592億円(2008。連結ベース)。事業所は、玉野(岡山県)、千葉ほか(2008)。

[田付茉莉子]

『三井造船株式会社編・刊『三井造船株式会社50年史』(1968)』

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百科事典マイペディア 「三井造船」の意味・わかりやすい解説

三井造船[株]【みついぞうせん】

1917年三井物産造船部創設,1937年独立。1967年藤永田造船所を合併。三井系重工業の中核として造船部門を主に海洋開発,舶用機械,プラント工事など経営多角化。特に舶用ディーゼルでは世界で最大規模。各種ばら積貨物船,オイルタンカーをはじめLNG運搬船,深海無人探査機などにも実績を持つ。またコジェネレーションや環境部門にも力を注ぐ。本社東京,工場玉野,市原,大分。2011年資本金443億円,2011年3月期売上高5892億円。売上構成(%)は,船舶53,鉄構建設7,機械28,プラント8,その他8。海外売上比率62%。

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日本の企業がわかる事典2014-2015 「三井造船」の解説

三井造船

正式社名「三井造船株式会社」。英文社名「Mitsui Engineering&Shipbuilding Co., Ltd.」。輸送用機器製造業。昭和12年(1937)「三井物産株式会社」から分離独立し「株式会社玉造船所」設立。同17年(1942)現在の社名に変更。本社は東京都中央区築地。総合重工業会社。造船・重機製造・プラント建設などを手がける。船舶用ディーゼル機関のシェアトップクラス。東京証券取引所第1部上場。証券コード7003。

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