超重元素爆弾(読み)ちょうじゅうげんそばくだん(その他表記)super heavy element bomb

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「超重元素爆弾」の意味・わかりやすい解説

超重元素爆弾
ちょうじゅうげんそばくだん
super heavy element bomb

SHE爆弾とも呼ばれる。プルトニウムより原子番号多く,分裂性のある人工元素を使用する超小型爆弾。まだ実用化されていないが,理論的にはこれらの元素原料として核兵器を造ることができる。たとえばカリフォルニウムのような同位元素を使用すれば,臨界量がきわめて小さいため,銃弾程度の大きさの核兵器を設計できる可能性がある。しかしこれらの元素はプルトニウムを原料として,地下核爆発実験や高中性子束原子炉中で,極微量生成されるにすぎず,非常に高価なものとなる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android