越三昧耶(読み)おっさんまや

精選版 日本国語大辞典 「越三昧耶」の意味・読み・例文・類語

おっ‐さんまや ヲッ‥【越三昧耶】

〘名〙 仏語密教で、菩提心を発したものが、仏の本誓三昧耶)に違越(いおつ)すること。これを越三昧耶罪というが、またとくに重罪として、三種重罪を数えるときは、越法(おっぼうざい)ともいう。灌頂(かんじょう)を受けていない者に秘法を授けるなど、まだ許可されていない法の授受にたずさわる罪をいう。
※貞享版沙石集(1283)八「真言の習、未だ伝受せざる法を披覧する事は、越三摩耶の失とて、無間の業となるなり」 〔大日経疏一四

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android