大日経疏(読み)ダイニチキョウショ

大辞林 第三版の解説

だいにちきょうしょ【大日経疏】

「大日経」の注釈書。二〇巻。善無畏述。一行記。東密で用いる。台密では改定本の「大日経義釈」一四巻を用いる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

大日経疏
だいにちきょうしょ

仏典『大日経』の初めの6巻31品(ほん)に対する注釈書。インド僧善無畏(ぜんむい)は724年(開元12)から翌年にかけて『大日経』を漢訳したが、その際にあわせてその内容を解説したものを、筆受者の一行(いちぎょう)(683―727)が筆記して20巻としたもの。その一部に一行自身の天台的理解を混入してはいるが、日本真言宗(東密)において『大日経』を学ぶうえでの唯一絶対の権威として、古来、尊重されてきた。それに対して、天台宗(台密)ではもっぱら同書の改訂版である『大日経義釈』14巻を用いる。[津田眞一]

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精選版 日本国語大辞典の解説

だいにちきょう‐しょ ‥キャウ‥【大日経疏】

中国唐代の仏教書。二〇巻。善無畏説、一行記。八世紀初めころの成立。大日経の根本注釈書。単なる字句の解釈にとどまらず、大日経の思想を再構成し、密教の発展に大きな役割を担ったもの。わが国には空海によって伝えられ、東密ではもっぱらこれに依存して研究が進められた。台密ではこの改訂本である「大日経義釈」一四巻を用いる。正称は大毘盧遮那成仏経疏。

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