越卒村(読み)おつそむら

日本歴史地名大系 「越卒村」の解説

越卒村
おつそむら

[現在地名]根尾村越卒

なか村の北西に位置し、根尾西谷ねおにしたに川の左岸、根尾街道沿い河岸段丘に集落がある。当地から西板屋にしいたや村へ通じる山道もあった。「新撰美濃志」には「おつり」とある。正保郷帳によれば田二六石余・畑八九石余・紙桑木高一八石余・山年貢一二石余。貞享二年(一六八五)大垣藩内検により村高二〇二石余となった(大垣領村々高帳)。嘉永四年(一八五一)の内検では村高二一七石余、別に越卒新田高一五石余があった(「免割帳」小野島文書)。貞享四年(一六八七)の新田改帳(越卒区有文書)によれば家数三〇軒以上で、五郎作という豪農が村の半分以上の地を所持していた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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