越巻村(読み)こしまきむら

日本歴史地名大系 「越巻村」の解説

越巻村
こしまきむら

[現在地名]越谷市新川町しんかわちよう

七左衛門しちざえもん村の枝郷で同村の西に位置し、南は綾瀬川に限られる。村名は同川の対岸武蔵野台地の麓を取巻いた地として名付けられたと伝える。寛文四年(一六六四)の土屋数直宛領知朱印状・目録(寛文朱印留)に村名がみえる。数直は同九年常陸土浦藩主となるが、息政直が天和二年(一六八二)駿河に転封となり、幕府領となる(「寛政重修諸家譜」など)。元禄九年(一六九六)越ヶ谷宿の大助郷となる(越谷町助郷帳「伝馬」越谷市立図書館蔵)。宝永二年(一七〇五)岩槻藩領となるが、宝暦六年(一七五六)幕府領に復帰し幕末に至る(宝永期岩槻藩五ヵ筋村高帳、「風土記稿」、改革組合取調書など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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