越木岩神社(読み)こしきいわじんじや

日本歴史地名大系 「越木岩神社」の解説

越木岩神社
こしきいわじんじや

[現在地名]西宮市甑岩町

しゆく川上流右岸の丘陵地に鎮座し、蛭子大神を祀る。旧村社。創建は正保年間(一六四四―四八)とも明暦二年(一六五六)ともいう(武庫郡誌)。元来は社殿背後のこしき岩を神体とした巨石信仰に発するもので、「摂津名所図会」にも「祭神巨岩にして倚畳甑のごとし」とみえる。甑岩は高さ約一〇メートル、基部周り約三〇メートルの巨岩で、数個に割れているため岩を積重ねたようになっており、名もその形状に由来する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android