越津村(読み)こしづむら

日本歴史地名大系 「越津村」の解説

越津村
こしづむら

[現在地名]津島市越津町

佐屋路を隔てて椿市つばいち村の南に位置し、東は南神守みなみかもり村、南は牛田うした村・百嶋ももじま村、西は下切しもぎり村・日光につこう川に接している。織田信雄分限帳に「弐百七十八貫 越津ノ郷 土方彦左衛門」とあるのが文献上の初見。弘化四年(一八四七)村絵図(徳川林政史蔵)によれば、集落は村域の中央にあって、悪水落筋を隔てて本郷ほんごう宮前みやまえの二つの部分からなっている。本郷には「府志」記載の真宗大谷派本山直末の念道ねんどう寺が、宮前には鎮守の八幡社が描かれている。

佐屋代官所支配下で高一千七九石余のうち六九五石余が藩士一七人の給知である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報