あしがら‐おぶね‥をぶね【足柄小舟】
- 〘 名詞 〙 相模国(神奈川県)足柄山の木材で造った船。
- [初出の実例]「百(もも)つ島安之我良乎夫禰(アシガラヲブネ)歩き多み目こそかるらめ心は思(も)へど」(出典:万葉集(8C後)一四・三三六七)
足柄小舟の語誌
足柄が船と関係することは、「とぶさ立て足柄山に舟木伐り」〔万葉‐三九一〕、「阿之我里(あしがり)(足柄)のあきなの山に引こ船の」〔万葉‐三四三一〕から明らかである。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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