跡を踏む(読み)アトヲフム

デジタル大辞泉 「跡を踏む」の意味・読み・例文・類語

あと・む

先人の事跡を手本にして行う。
「わが山のさかゆく道を尋ねつついかで昔の―・ままし」〈続拾遺・雑上〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「跡を踏む」の意味・読み・例文・類語

あと【跡】 を 踏(ふ)

  1. 前人の事跡に学び、それを手本として行なう。踏襲する。
    1. [初出の実例]「我山のさかゆく道を尋ねつついかで昔の跡をふままし〈慈助法親王〉」(出典:続拾遺和歌集(1278)雑上・一一四六)
  2. 隊列がうしろにさがる。後退する。
    1. [初出の実例]「一足も跡(アト)を踏べからず」(出典仮名草子・諸虫太平記(1681‐88頃)下)
  3. 他人に先んじられる。立ち遅れる。
    1. [初出の実例]「まへ髪ごそり少年の春 親のあと踏ては惜む雪消て〈由平〉」(出典:俳諧・大坂独吟集(1675)下)

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