踏み被る(読み)フミカブル

デジタル大辞泉 「踏み被る」の意味・読み・例文・類語

ふみ‐かぶ・る【踏み被る】

[動ラ四]
踏みはずして水たまりや穴などに落ち込む。
三条通屋根にやすみて、―・りて落ち」〈咄・春の山〉
自分でしたことから不利益をこうむる。
「子故の闇に―・り」〈浮・世間猿〉
踏みつけて、跳ね返りを受ける。
「泥ヲ―・ル」〈日葡

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精選版 日本国語大辞典 「踏み被る」の意味・読み・例文・類語

ふみ‐かぶ・る【踏被】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙
    1. 踏みはずして水たまりや穴などに落ち込む。
      1. [初出の実例]「アナニ fumicaburu(フミカブル)」(出典日葡辞書(1603‐04))
    2. みずから不利益を招く。自分でしたことから不利益な結果になる。しくじる。
      1. [初出の実例]「恋の闇にふみかぶる浮気男」(出典:浮世草子・魂胆色遊懐男(1712)三)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 ラ行四段活用 〙 踏みつけて、そのはね返りを身に受ける。〔日葡辞書(1603‐04)〕

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