蹙・縮(読み)しじめる

精選版 日本国語大辞典 「蹙・縮」の意味・読み・例文・類語

しじ・める【蹙・縮】

〘他マ下一〙 しじ・む 〘他マ下二〙
① ちぢめて小さくする。ちぢめる。
※書陵部本名義抄(1081頃)「褰縮 シジム〔詩〕」
太平記(14C後)五「御身を縮(シジ)めて臥させ給ひ」
② 減らす。省く。弱める。
古今著聞集(1254)一八「朝夕御飯を、日来よりはすこししじめられ候て」
③ ひそめる。しかめる。
浄瑠璃大塔宮曦鎧(1723)二「眉を蹙(シジ)めつ目を見出し、膝押し捲(まく)り十面作り」

しじま・る【蹙・縮】

〘自ラ四〙
① 伸びていたものが縮んで小さくなる。縮まる。かがまる。
※石山寺本金剛般若経集験記平安初期点(850頃)「五穀焦け巻(シシマリ)ぬ」
※太平記(14C後)一七「暮山宿無して、木の下岩の陰にしじまりふす」
虞美人草(1907)〈夏目漱石〉五「重なる水の蹙(シジマ)って行く、頭の上には、山城屏風と囲ふ春の山が聳えて居る」
気持がひきしまる。
※古文真宝笑雲抄(1525)一「切蹙とは心ししまりせわしき心ぞ」

しじ・む【蹙・縮】

[1] 〘自マ四〙 ちぢむ。ちぢまる。
※玉塵抄(1563)二「蹙はししむとよむぞちいさうとりつぼめたことか」
[2] 〘他マ下二〙 ⇒しじめる(蹙)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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