蹶然(読み)ケツゼン

デジタル大辞泉 「蹶然」の意味・読み・例文・類語

けつ‐ぜん【×蹶然】

[ト・タル][文][形動タリ]勢いよく立ち上がるさま。跳ね起きるさま。また、勢いよく行動を起こすさま。「蹶然として席を立つ」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「蹶然」の意味・読み・例文・類語

けつ‐ぜん【蹶然】

〘形動タリ〙 はねおきるさま。力強くたちあがるさま。蹶起(けっき)するさま。また比喩的に、力強く事を始めるさま。副詞的にも用いる。
※孜孜斎詩話(1800頃)下「蹶然拍髀曰、吾得之」
※狐の裁判(1884)〈井上勤訳〉一「此時『ライネツケ』が姪の狸は蹶然(ケツゼン)として起立しつ」
米国及び英国に対する宣戦詔書‐昭和一六年(1941)一二月八日「帝国は今や自存自衛の為、蹶然起って」 〔礼記‐孔子間居〕

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普及版 字通 「蹶然」の読み・字形・画数・意味

【蹶然】けつぜん

驚いて立ち上がる。〔礼記、孔子間居〕子夏、蹶然としてち、牆をうて立ちて曰く、弟子敢て承けざらんやと。

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