躍然(読み)ヤクゼン

デジタル大辞泉 「躍然」の意味・読み・例文・類語

やく‐ぜん【躍然】

[ト・タル][文][形動タリ]いきいきと目の前に現れるさま。
「―と大空裏に描き出している」〈漱石虞美人草

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「躍然」の意味・読み・例文・類語

やく‐ぜん【躍然】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙やくじょ(躍如)
    1. [初出の実例]「躍然忽発遊山興、呼僕一双辧謝公」(出典:柳湾漁唱‐二集(1831)山行遇雨、戯作長句)
    2. 「躍然(ヤクゼン)と大空裏に描き出してゐる」(出典:虞美人草(1907)〈夏目漱石〉二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「躍然」の読み・字形・画数・意味

【躍然】やくぜん

おどりあがって、喜ぶさま。清・邵長〔夜、孤山に游ぶ記〕余、游興然たり。學士と偕(とも)に小を呼び、山の麓に渡る。

字通「躍」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android