身を知る雨(読み)ミヲシルアメ

デジタル大辞泉 「身を知る雨」の意味・読み・例文・類語

あめ

《「伊勢物語・一〇七」の「数々に思ひ思はず問ひがたみ身を知る雨は降りぞまされる」による》自分身の程を知る雨の意から、涙のこと。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「身を知る雨」の意味・読み・例文・類語

み【身】 を 知(し)る=雨(あめ)[=袖(そで)の村雨(むらさめ)

  1. ( 「伊勢物語‐一〇七」の「数々に思ひ思はず問ひがたみ身をしる雨は降りぞまされる」による ) わが身の上の幸、不幸を思い知らせて降る雨。わが身のさまを知る雨。多く涙にかけていう。
    1. [初出の実例]「つれづれと身をしるあめのをやまねば袖さへいとどみかさまさりて」(出典:源氏物語(1001‐14頃)浮舟)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

デジタル貿易

国境を越えて、データや情報の移転を伴う商取引の総称。ECサイトやコンテンツ配信サービスの利用、国外にある宿泊施設の予約など、インターネットを基盤とし、電子的または物理的に提供される製品・サービス全般を...

デジタル貿易の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android